CEFR (Common European Framework of Reference of Languages) Learning, Teaching and Assessment
『欧州共通言語参照枠:学習・教育・評価』
CEFRは、その能力記述を「Can-do記述文」に具現化し、さらに参照枠レベルとして6段階を設けた。その階層化は発表以来10年を待たずして、既に外国語教育界で「常識」の域に入ったと思われるほどにめざましい普及率を見せている。レベルを大きく3つに分け、L2話者を「言語学習者」とせずに「使用者」と敢えて明示する姿勢も、たとえ初歩段階でも一度相手と向かい合って話せばそのL2言語を「使っているのだから」、という発想がその根底にある。コミュニケーション能力を中心に置き、「複言語・複文化主義」を標榜する姿勢がそこにも伺われるのである。
CEFRの基準化における学術統計的・客観的基盤を形成しているのは、「能力Can-do記述文Descriptors」である。CEFRには、約2000の能力記述文が組み込まれており、その記述基本原則は、「主観性排除・客観性向上」に貫かれている。さらにまた、CEFR副題三項目「学習、教授、評価」に見る通り、授業者・学習者双方にとって「透明性・公平性・自己モニター法呈示」を兼ね、先駆的・画期的な総合基準本 となっている。OJAEもアセス作成、評価基準設定において、最も考慮したのがこの「透明性・公平性」である。
OJAEは、アセスはL2登壇者がCEFR表2により自己評価をし選択する「6段階」で行なう。レベル判定は「6段階」で行なう。最終的には、申告レベルの「合否評価」が提示される。
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